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「レメディエーションモール(REMEDIATION-MOLE)工法」を開発
稼動中工場の実汚染サイトで土壌・地下水浄化工事を実施中

2007.07.26

  東急建設株式会社(東京都渋谷区:社長 市川正美)ではこのほど、根本企画工業株式会社(千葉県八千代市:社長 根本功)と共同で、自在削孔技術による土壌・地下水浄化工法である「レメディエーションモール(REMEDIATION-MOLE、修復・浄化もぐら)工法」を開発し、稼働中工場での実施工により高い施工能力を実証しました。
  「レメディエーションモール工法」は、横断管路の非開削掘進工に用いられる自在削孔技術を改良し、稼働中の工場などの建物・構造物直下における土壌・地下水汚染対策を可能とする新しい工法です。建物直下の汚染箇所に対し、建物外から片押式による正確な削孔ができるため、建物内や地下に支障物が存在しても汚染対策用井戸の設置や浄化用薬剤の注入などが可能です。したがって、従来技術では施工が難しかったサイトにおける土壌・地下水汚染対策の推進に貢献できるものと考えています。

【取り組みの背景】

  近年、土壌汚染対策法など関係法令等の整備、ISO取得等の環境管理面やリスク管理面、減損会計への対応のための土地資産評価などにより工場等での土壌・地下水調査が広く行われるようになりました。その結果としてここ数年、汚染の判明件数は著しく増加しています。
  汚染が見つかった場合でも、稼働中の工場では操業を止めずに汚染対策を行わなければならない場合が多々あります。このようなケースでは、建物内で作業を行うことには大きな制約を受けるため、建物外から対策を行う技術が必要となります。従来の水平ボーリングや曲りボーリングの技術では、作業スペース、施工精度、品質管理などで課題があり、コスト高となる傾向がありました。
   これに対応すべく、東急建設は根本企画工業と共同で、建物の外から片押式で汚染箇所まで正確な削孔ができ汚染対策を行える、効率的かつ低コストな工法を開発・実用化いたしました。

【本工法の概要】

 「レメディエーションモール工法」は、建物直下の汚染箇所に対し、片押式による正確な削孔を行うとともに、同時に井戸管の設置も行えます。したがって、構造物を傷めることなく、対象物質に応じて、揚水処理や薬剤注入、ガス吸引など汚染対策用井戸の設置や、薬剤の直接注入を行うことができます。
 工法には、井戸管を設置するタイプ(図1)と、井戸を用いず地盤内に直接薬剤を注入する2タイプあります。
    工法イメージ(井戸管設置タイプ)
                 工法イメージ(井戸管設置タイプ)

【本工法の特長】

 @ 長距離・急曲線での掘進施工が可能です。
 A 現場の作業スペース等の条件に応じて、大型マシン・小型マシンの選択が可能です。小型マシンは省スペースでマシンを設置でき、狭隘地での施工が可能です。
 B 井戸管を設置するタイプでは最初から井戸管を用いた掘進が可能で、最低2工程で井戸管の設置ができるため、従来工法に比べ工期が短縮可能です。また従来よりも大きな径の井戸設置も可能です。
 C 工場内建物直下では、床の鉄筋コンクリートや地中電線配管等により、電磁波を利用した削孔位置計測は困難とされていました。本工法では、高精度小型ジャイロ計測システムにより、建物直下でも正確で迅速な削孔位置の計測が可能で、従来工法に比べ高精度の施工が可能です。

【施工状況】

 実サイトは現在稼働中の工場で、工場内の機械下などで有機塩素系溶剤による土壌・地下水汚染が明らかとなっています。本サイトでは、工場内からでは浄化用井戸施工が不可能な汚染箇所に対し「レメディエーションモール工法」により4本の浄化用井戸を施工しました。
 まず昨年6月に、小型マシンを用い揚水用井戸1本(管径約φ100mm、井戸長30m、ストレーナ長5m)の設置工事を行いました。設置した井戸では約半年間の揚水処理を行い、井戸性能に問題のないことを確認しました。
 さらに今年4月には、大型マシンを用いて薬剤注入用井戸3本(管径約φ100mm、井戸長35m、ストレーナ長10m)の設置工事を行いました。現在、設置した傾斜井戸に薬剤を注入して浄化を進めています。

【今後の展開】

 東急建設では、工場建物直下等の従来技術では対策が困難であった汚染サイトにおいて効率的な対策を行える工法として本システムを積極的に提案し、土壌や地下水の汚染問題に直面されている事業者・土地所有者・行政等のお役に立ちたいと考えております。


【本件に関する問い合わせ先】

 
東急建設株式会社
経営企画室 下原
TEL.03-5466-5005
E-mail:webmaster@tokyu-cnst.co.jp
 

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