obi  

title
ユビキタス・キャンパスの実現に向けたITコンサルティングシステムを確立
−亜細亜大学構内における最適な無線LAN環境の構築を提案−
2004.06.16

  東急建設株式会社(東京都渋谷区:社長 山田豊彦)は、亜細亜学園(東京都武蔵野市:理事長 瀬島龍三)からの依頼により、建物の構造を熟知したゼネコンならではの技術やノウハウを活かした既存の無線LAN環境の調査を行い、将来にわたる最適環境の構築を提案し、同大学が目指すユキビタス・キャンパスの実現に寄与することになりました。
  東急建設では、今回の取り組みを通して自社が保有するIT関連の様々な予測技術や対策技術をシステム化しており、今後はファシリティマネジメント(FM)における重要なツールとしてITコンサルティングを積極的に活用し、受注と信頼の獲得に努めてまいります。


【取り組みの背景】

  亜細亜学園は亜細亜大学(4学部)と亜細亜大学短期大学部(1学科)の社会科学系総合大学を持つ学校法人であり、約4万7,000uのキャンパスには校舎、図書館、体育館など17の建物が並び、学生・教職員合わせて約7,500名が利用しています。
  同大学では研究や教育の様々なシーンで情報ネットワーク環境の活用を図るため、平成8年より主な施設にLAN回線を敷設するなど、早くからキャンパス内の情報化に取り組んでいました。その後、情報インフラとしてのブロードバンド化が急速に進むなか、授業スタイルの多様化や学生のライフスタイルの変化を想定してネットワーク環境を無線LANに切り換えることを決め、4年前からキャンパスエリア全体をカバーするための中継機器(アクセスポイント/以下 AP)の設置を行ってきました。
  しかし、APの設置については、従来はブラインドエリアを無くすことを優先して取り付けることが一般的であったため、結果として箇所数やコストの面で効率的な配置になっていない場合があり、混線や誤作動などの不都合も懸念される状況にありました。
  そこで同大学は、キャンパス内の新2号館の建設工事を設計も含めて受注した当社に対し、新校舎における最適な無線LAN環境の実現を求め、続いてキャンパス全体の最適な無線LANの環境づくりについても協力を依頼したものです。

  一方、当社では、ブロードバンド化が進む情報社会における建設業としての可能性を見出すため、建築物の情報インフラの整備を進めるとともに、将来の需要を見据えたITソリューションを開発し事業化するための組織を5年前に立ち上げ、マンション、ホテル、オフィス、教育・研究施設などを対象に、エンドユーザー本位の情報ネットワーク環境の提供に取り組んできました。
  そこで、当社は同大学の要請に応えるため、自社で保有する実験施設や様々なITソリューションを活用し、大学キャンパスのような広い敷地内に用途の異なる建物が多数混在する施設を対象に、使い勝手の良さ、コスト、セキュリティー、メンテナンス等を考慮して、最も効率的な情報環境システムの実現を支援するITコンサルティング・システムを構築したものです。


【システムの概要】

  当社は、新2号館の無線LANを設計する際に、まず「電界強度調査技術」によって既設の建物で無線LAN環境を計測し、そのデータをもとに「2次元最適化シミュレーション技術」を用いて既存の電波の影響、建物形状、材質等を考慮したシミュレーションを行い、有害な磁場の発生が予見されれば「電磁シールド技術」で遮断するなどの方策を盛り込むことで、新校舎における最適な環境づくりを目指しました。
  次に、既設の建物に対しては、実際の計測データをもとに建物内外の様々な位置で検証を行い、キャンパス全体の最も効率的なAPの再配置を提案していきました。
  また、当社の持つファシリティマネジメント技術を活かし、既設のネットワーク環境を含めて一元管理する「無線LANアクセスポイント管理ツール」の提供も行っています。

東急建設のITコンサルティング・プロセス

02_01.jpg

(磁場環境対策への取り組み)
  当社は平成10年、神奈川県相模原市に業界でいち早く電磁環境実験施設を建設し、電磁環境を保護するための技術開発に取り組んできました。特に、磁場環境に関する計測技術には多くの実績があり、受託業務として社外からも高く評価されています。
  近年はIT社会における情報インフラの発展に伴い、磁場環境のみならず、無線LANにおける電磁波環境の保護が重要になってきています。そのため、建物内で不要な電磁波を排除し、通信に必要な電磁波の通信環境を良好に保ち、なおかつ外部への情報漏洩対策によりセキュリティーを確保する等の関連技術は、今後さらに重要になると考えられており、将来的には、室内外の電磁環境保全と新築・既存構造物の改築を含めた総合的なコンサルティング技術を構築していく必要があります。
  特に、無線LAN環境の計測評価は電磁環境保全技術の中でも重要な評価技術分野の一つであり、将来、必要性が高まる分野として積極的に取り組んでいます。

【今後の展開】

  当社では、平成16年度から『Town Value-up Management(タウン バリューアップ マネジメント)』を東急建設のブランドメッセージとして掲げています。これは「建物ひとつひとつではなく、お客様・生活者の視点で"まち"全体を考え、街の価値創造に貢献していく」という意味であり、営業・技術・施工が一体となり、企画提案から新築・リニューアル・建替えに至るまで街のライフサイクルに末永く関わっていくことによって、街としての価値を高めていこうとするものです。
  当社は今後、今回のような大学キャンパスと同様の広いエリア内に用途の異なる建物が多数混在する施設を対象に、ファシリティマネジメントの上でも最適な無線LAN環境の構築を積極的に提案していくとともに、ブランドメッセージで表現する"まち"の将来的な情報環境の整備という観点からも、建設会社としてのノウハウを活かしたITコンサルティングを積極的に進めてまいります。

                       リーフレットはこちらから

【本件に関する問い合わせ先】

 
東急建設株式会社
経営企画室 井上・下原
TEL.03-5466-5005
E-mail:webmaster@tokyu-cnst.co.jp

  obi