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【概 要】
○上部工の構造本工法は、上部工と下部工を同時期に施工することにより、短期間に高架橋とそれに接続するスロープ部を構築し、交差点を立体化する工法のひとつです。工期短縮のため、施工に広いスペースを必要としない構造の採用と部材のプレキャスト化を徹底し、現場工期を従来工法(トラッククレーンベント架設)で上・下部工を同時に施工した場合と比べて、約半分の3.5ヶ月に短縮することができます。 橋梁部には、路面計画高を低くして全体の規模を小さくするため、支承や橋脚横梁が省略でき、桁下空間の確保に有利な橋脚と桁の剛結構造を採用しました。主桁構造は、軽量で下部工基礎の規模を小さくでき、構造高も抑えることができる鋼床版箱桁で、橋脚・橋台も鋼製としています。基礎工には杭基礎を想定し、フーチングはコンクリート充填鋼殻構造とします。スロープ部については、軽量で自立し、基礎杭と擁壁が不要となる気泡モルタル盛土となっています。 交差部の架設は、先行して架設した側径間上で組立てて送り出し、一括架設を行います。桁上を自走台車で送り出し、用地内で組立てた2台の大型搬送車に順次盛り替え、所定の位置まで移動後、リフトアップ装置により接合位置に降下します。その際、スピーディーに両側の既設桁との接合を完了するため、片方の橋脚部をセットバックして設置しクリアランスを確保、所定の高さに降下させた後、橋脚部全体をスライドして接合します。スライドする橋脚のフーチングコンクリートは充填せずに、鋼殻構造を杭上のスライド板で支持します(下線部特許出願中)。 この工法により、東京都下の環状7号線など4車線道路(総幅員25m)同士の交差部の立体化においても、下部工施工時は現状の車線数を確保することができ、桁架設作業の際は、側道部の一時的な部分規制を伴いますが、交差部の交通規制を1夜のみで行うことができます。 ・形式:鋼製橋脚剛結の5径間連続鋼床版箱桁(鋼ラーメン橋) ・主径間長:60m(4車線道路を跨ぐ中央径間部) ○下部工・基礎工の構造 ・基礎杭:場所打ち杭:コンパクトなTBH削孔機を用いたリバース杭 ・フーチング:コンクリート充填鋼殻構造:鋼殻にコンクリートを充填した複合構造 ○スロープ部の構造 ・PC(プレキャスト)構造+気泡モルタル盛土(軽量盛土)
【施工手順】 実施工は以下の手順で各作業を行います(以下の起点側と終点側は逆でも可)。 各作業は前段の作業終了前、作業可能となった段階で着手し、並行作業で進めます。 @ 場所打ち杭の施工(削孔→鉄筋籠吊込→コンクリート打設) A フーチングの施工(鋼殻を分割して搬入→施工ヤード内にて組立→設置→コンクリート充填)ただし、中央径間終点側の橋脚基部は100mmセットバックして設置し、コンクリート未充填とする。 B スロープ部の施工(壁基礎構築→PC板設置→気泡モルタル打設→PC高欄設置) C 鋼製柱建て込み(フーチング鋼殻と現場溶接) D 両側径間の桁架設(トラッククレーンによるベント架設)ただし、終点側の桁の一部を未架設とする。 E 起点側の桁上に軌条桁設置、中央径間桁ブロックの組立 F 大型搬送車の組立・待機(終点側の桁未架設部で1台、スロープすり付け部で1台) G 中央径間桁ブロックの送り出し(桁上の自走台車→大型搬送車に順次盛替え) H 同桁ブロックの落し込み(大型搬送車上のリフトアップ装置を降下) I セットバックした終点側橋脚部を押し戻して桁の接合 J 残るフーチングのコンクリート充填および桁の架設、橋面工 【特 長】 ○現場工期の大幅な短縮 従来工法の約半分の3.5ヶ月(上・下部同時施工を前提) ○最小限の交通規制 対象交差道路の交通規制は1晩のみ。下部工施工時でも現状の車線を確保でき、上部工桁ブロック架設時に側道の一時的な部分規制を要するのみ。 ○組立用地が不要 本体構造の地組立て、大型搬送車等の組立・解体は工事用地内で可能。 【今後の展開】 都市部への建設投資の期待が高まるなか、立体交差整備市場への本格的参入を目指し、官公庁等への提案を行っていきます。 【本件に関する問い合わせ先】
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