東急建設株式会社では、このほど既存のホテルを対象にした配線工事不要のインターネット対応システムを開発し、商品化いたしました。
このシステムは、インターネット対応マンション「WebHOME」や「セルリアンタワー」に代表されるマルチ通信キャリアビルの実現など、IT分野における当社の豊富な実績を背景に開発されたもので、これまで導入が難しいとされていた既存のホテルでも、低いランニングコストで簡単に高速インターネットが利用できる環境を整えることができます。
当社は東急グループのホテルを中心に、すでに1,000室以上でインターネット対応システムを提供していますが、今回は特に既存ホテル向けのシステムに狙いを絞り、ホテルの用途や客室数に応じたメニューを提供するものです。
今年は日韓共催によるサッカーのW杯が開催されますが、世界各国から来日する記者やサポーターなどにとっては、気軽にインターネットが利用できるかどうかが宿泊先を選ぶ際の大きなポイントとなっています。また、新規の顧客獲得やリピーターの増加を願う経営者としても、ホテルの付加価値を高めるためには、高速インターネットを手軽に利用できる環境を整えることが、今後は避けて通れない状況となりつつあります。
既存ホテルにおけるインターネットの利用形態はダイアルアップ接続が一般的ですが、通信速度が最高128kbpsと遅く、しかも利用者にとってはパソコンの設定を変える必要があるため、実際にはあまり活用されていません。また、プロバイダー料金の他に電話代がかかるため、場合によっては利用者に宿泊料以上の料金が発生することもあり、宿泊客本位のサービスには程遠いのが現状です。
当社が提案するこのシステムは、既存の電話線を利用した専用線接続です。新たなケーブル工事を行うことなく容易にネットワークを構築することができ、しかも低価格で常時接続が可能となるため、現状では最もコストパフォーマンスに優れた接続方法と言えます。
当社では、ブロードバンド標準型のVDSL方式によるAタイプ(速度はISDNの約200倍)とHomePNA方式による廉価版Bタイプ(同じく約15倍)の2つのシステムを用意し、お客様のニーズに合ったご提案をしてまいります。特にAタイプでは上下双方向で13Mbpsの通信速度が可能であり、例えば外国から来たメディアが取材した動画などを短時間で簡単に本国へ送信することが可能です。また、運用保守体制についても24時間対応のヘルプデスクを設け、フロントや利用者からの問合せに対応いたします。
なお、このシステムについてはIT分野の権威である東海大学教授の唐津一氏のご推薦をいただいており、また東京都からの補助金(平成13年度補助金「宿泊施設IT支援事業」:100万円を限度として工事費の約1/3)の認定を受けています。
当社では今後、このシステムの普及に向け、都下を中心に10,000室を目標として積極的な営業展開を図り、収益力の向上を目指していきます。また、顧客満足度の向上ならびにリニューアル工事の受注拡大にもつなげていく所存です。