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列車走行時の振動と騒音を低減し都市環境を守る
直結道床軌道フローティングスラブを“みなとみらい21線”で施工
2001.11.20

東急建設鰍ナは、日本鉄道建設公団が主体となって建設を進めている“みなとみらい21線”において、列車走行時の振動と騒音を低減する目的に当社が開発した、コイルばねによるフローティングスラブの設置工事を受注。11月末の完了を目指して現在施工中です。
同線は横浜駅からみなとみらい21地区を通り元町付近までの延長約4.1kmを全線地下構造で結ぶ鉄道新線で、その中心駅である(仮称)みなとみらい中央駅付近では、ホテル、音楽施設等があるクイーンズスクエア横浜と“みなとみらい21線”の鉄道施設が一体構造となっています。そのため、列車走行時に発生する振動や固体伝搬音(振動が建物の躯体を伝搬して室内の壁や天井等の部位から音響放射して聞こえてくる音)の影響を低減することを目的に、クイーンズスクエア横浜の直下にコンクリート直結道床軌道フローティングスラブが採用されたものです。



【開発の経緯】

都市部における人口増加や都市機能の過密化は著しく、限られた空間を有効利用することが今後の都市開発における課題であり、土地対策の焦点となっています。中でも近年、鉄道駅施設や線路上部空間は未活用空間として注目されてきており、利便性などの優れた立地条件から、実際にホテルや音楽ホールといった集客施設に利用した複合開発の事例が多く見られます。
東急建設では、これらの建物の居住性やアメニティを確保するため、以前より列車走行時の振動と騒音を低減するための研究を続けています。今回採用されたコイルばね方式のコンクリート直結道床軌道フローティングスラブはその成果の一つであり、すでに親会社である東京急行電鉄鰍フ営業線において実施工を行い、その効果を確認しています。



【特長】

フローティングスラブの防振装置には、今までは主に防振ゴムが使われて来ましたが、当社では防振ゴムと平行してコイルばねを使用した装置の開発も行ってきました。
コイルばねを使用した防振装置には、@ばね定数に対して製作精度が高い、A十分な水平剛性を有しているため横ストッパーの簡素化が図れる、B動的剛性と静的剛性が変わらない等の特長があります。



【施工手順】

既設コンクリート面にスラブを支えるための沓座(しゅうざ)コンクリートの構築を行い、その上に振動を低減するコイルばねを使用した「防振装置」(写真)と、減衰性能の付加を目的とした「防振補助装置」を設置します。その上に特殊型枠システムであるコンクリート型枠とボルト支保工を使用して、鉄筋コンクリートスラブ版を構築します。
次に、スラブコンクリートの横方向及び縦方向のズレ止めとしてストッパーコンクリートを構築し完成となります(写真)。


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防振装置
スラブ完成状況


【効 果】

従来の直結軌道から建物に伝搬する振動を基準(0dB)とすると、フローティングスラブを導入した場合は、その約1/10(−20dB)となり、大幅に振動を低減することができます。


【今後の展開】

今後、都市部においては軌道上部を有効利用する機会は増えることが予想されます。そのため、列車走行に伴う騒音・振動を低減することが必要となるケースは、ますます増加すると思われます。東急建設では、これまでの実績を踏まえ、都市空間の価値の向上と開発促進に寄与する技術として、鉄道会社を中心とした事業者に採用を働きかけてまいります。
また、より良い都市環境の実現に向けて、このフローティングスラブの技術をさらに多様なケースに適用させるべく、研究を続けてまいります。
工事概要 工事件名:MM、フローティングスラブ他
工事場所:横浜市西区みなとみらい2丁目付近
工事期間:平成12年10月30日〜平成13年12月29日
事業主体:横浜高速鉄道株式会社
建設主体:日本鉄道建設公団 東京支社
施工監理:日本鉄道建設公団 東京支社横浜鉄道建設所
施 工 者:東急建設株式会社 横浜支店
工事延長:213m複線(防振装置および防振補助装置 計305個)



【本件に関する問い合わせ先】

 
東急建設株式会社
経営企画部広報担当 下原
E-mail:webmaster@tokyu-cnst.co.jp

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